平素は、奈良臨床研究ネットワーク(NARA net)活動に格別のご支援を賜りありがとうございます。
今月開催予定の研修会につきまして、下記のようにご案内させていただきます。
今回は 奈良県立医科大学 血液内科学講座 教授 松本 雅則 先生 による講演です。
『人工赤血球は輸血医療を変えるか?-奈良医大における医師主導治験の成果-』について詳しく分かりやすくお話していただきます。
『臨床研究セミナー トピックス編(基礎編)』
開催日時 : 令和8年6月23日 (火) 13時 ~ 令和8年7月21日 (火) 17時まで(6月18日にライブ配信した講義をオンデマンド配信します)
テーマ : 人工赤血球は輸血医療を変えるか? ― 奈良医大における医師主導治験の成果 ―
講 師 : 奈良県立医科大学 血液内科学講座 教授 松本 雅則 先生
内 容 :輸血療法は現代医療に不可欠な治療法であり、多くの患者の生命を支えている。日本では通常時において血液製剤は安定して供給されているが、へき地・離島や大規模災害時には供給が困難となることがある。その大きな要因の一つが、血液製剤には使用期限があることである。こうした課題を克服するため、長期間保存可能な人工赤血球の開発が世界各国で進められてきた。しかし、赤血球の酸素運搬を担うヘモグロビンをそのまま利用した人工酸素運搬体では、副作用の問題から多くの開発が中止に追い込まれてきた。本学化学教室の酒井宏水教授らが開発した人工赤血球(ヘモグロビン小胞体:HbV)は、ヘモグロビンを脂質膜で包み込む独自の技術により安全性の向上を実現し、これまでの臨床研究においても重篤な副作用を認めていない。今回、奈良医大附属病院ではHbVを最大400 mLまで投与する医師主導第Ⅰ相治験を実施し、現在その最終解析を進めている。本プロジェクトは治験薬の製造から品質管理、臨床試験の実施までを奈良医大のみで進めており、地方大学としては極めて挑戦的な取り組みである。
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